車検における引き取り納車はどんなものか
車検を行うためには、どうしても自宅に置いてある車を業者のもとに届けなければならなくなります。遠くにある業者に依頼する場合だと、そこまで自分で車を運転して行かねばならないという問題が生じるのです。ここで問題となるのが行きと帰りです。車検を頼みに行って車を乗って行った場合、帰りの移動手段がなくなるため、タクシーを拾うとか少し歩いて電車やバスなどに乗らねばならないという事態が発生することでしょう。そして車を受け取りに行く際にも、今度は行きの部分で交通機関を何かしら利用する必要が出てしまい、その分で無駄なコストがかかってしまうと考えられます。そうした問題に対するため、引き取り納車というシステムが存在しています。これは車検を行う業者が自宅にまで車を引き取りに来てくれ、更には終わった後にも業者側が車を届けてくれるというもので、家からは動かずに検査を完全に終了させられるメリットを持ったものとなります。
これらは話だけ聞くととても便利なサービスに思えますが、この引き取り納車を行う際には業者側は二人以上が出張に時間を割くことになります。家まで車を運転し、その車を運転する一人と、点検する車に乗って行く一人が必要になり、その二人の往復にかかる費用が人件費としてかかることになるのです。整備する前と終わった後の二回分家までの往復が行われるため、このサービスを利用すると必要となる費用がその分だけかさむことも覚えておく必要があります。